東京・青梅市のメディカルアロマ・リンパ・ヘッドスパ【女性限定・完全個室】

アルコールスプレーや除菌グッズが、ドラッグストアやスーパーの棚から消えてもう数ヶ月。しかしまだまだこの先、新型コロナウィルスからの感染予防の戦いは続きそうです。

実は精油のほとんどに、「抗ウィルス」「抗菌」作用が認められているのをご存知でしょうか。精油の教科書をパラパラめくってみると抗ウィルス作用のないものを見つける方が難しいほどです。

精油は、ウィルス・細菌(ブドウ球菌/大腸菌など)・真菌(白癬菌/カビなど)・寄生虫まで幅広い活性を示すのが特徴です。
ウィルスについてはインフルエンザ・ヘルペス・アデノウィルス・エイズそれそれの増殖を抑える効果が研究で示唆されています。

新型コロナウィルスについての研究はもちろんまだ先になりそうですが、もしご自宅に何か精油をお持ちでしたら、こんな時期にはぜひ使っていただきたいです。ディフューザーに数滴入れて芳香浴するだけで、手軽に空間除菌が可能です。

中でもウィルス対策として名高い精油を下記に挙げます。これらの精油は喉・鼻・肺など呼吸器系の症状緩和にも強いということが興味深いです。

 

抗ウィルス作用のある代表的な精油

クリックすると、詳細説明が見られます。

ユーカリ・ラディアータ
主成分1-8シネオール(65%含有)が、鎮咳作用・殺菌防臭剤として有効とされている。
似た成分のユーカリ・グロブルスは1-8シネオールが90%含有であるが、幼児や高齢者には使いにくいため、作用のマイルドなユーカリ・ラディアータがよく使われている。
他にも炎症や痛みを和らげる作用があるとされる。また白血病細胞を殺す作用や、副鼻腔炎の治療に効果があると報告されている。
ヴェポラップ(咳止め薬)にもユーカリ油は配合されている。

ティーツリー
ウィルス、細菌、真菌(カビ)ありとあらゆる菌に効果的な頼もしい精油。オーストラリアではティーツリーは抗菌剤として正式に認められている。
テルピネン4オールという主成分がかなり強い抗菌力を発揮するが、毒性は低く安心して使える精油。
免疫力を高める作用も有名で、他に副交感神経強壮作用・鎮静作用・鎮痛作用・抗炎症作用がある。第二次世界大戦時の治療にも使われていたそう。

ラヴィンツァラ
フランスのメディカルアロマの分野では、臨床で気道のウイルス感染の治療にも用いられている。
風邪やインフルエンザ以外にもウイルス性の肝炎や腸炎、子宮筋腫などへの効果も期待され、免疫力の向上、粘膜の修復、筋肉弛緩作用や老廃物の除去作用など、ラベンダーのように効能が多岐に渡るので、使いやすい精油。

ジュニパーベリー
古くから殺菌作用にもちいられ、ペスト流行時は大量に街中に焚かれていたのだとか。
デトックス・解毒作用が高く、リンパ循環や疲労回復のアロマとしてIZUMIではヘビロテする精油の一つ。

レモン
実は柑橘系も抗菌力が高く、レモンの精油も古くから消毒・殺菌・感染症・マラリアやチフスなどの熱病に使われてきた。風邪やインフルエンザなどの感染症予防、また鎮痙・抗炎症作用などもあると考えられていることから、風邪のひきはじめや喘息・気管支炎など呼吸器系トラブルの軽減にも効果が期待されている。

どの精油も、空間除菌にすぐれ免疫力UP作用があるので、あとは『お好きな香り』を選べばよいです。

例えばラヴィンツァラの香りは爽やかで穏やかと聞いていたのですが、わたし自身はあまり好きな香りではありませんでした。反面ティーツリーの香りは個人的にとても落ち着くのですが、人によって”薬臭い”と感じる方も多いです。

このように、香りの感じ方はかなり幅がありますので、ご自分にフィットした精油をぜひ探してみてください。ちなみに、我が家でよく使う感染予防ブレンドは「ユーカリ+ティーツリー+レモン」です。
 

精油の感染予防力

多くの精油について試験管内でウィルスの生育を抑えることが確認されていて、特にティーツリーが断トツにH1N1インフルエンザウィルス増殖を阻止することが分かっています。

次亜塩素酸やエタノールなどの殺菌力にはまだまだ及ばないのですが、それらは常在菌まで排除してしまうという欠点があります。精油の殺菌力はマイルドながら、喉などの粘膜を正常に機能させウィルスを定着させにくくする、自律神経に作用し白血球の活性を高めるなど多岐に及ぶ複合作用で、抗ウィルスパワーを発揮するのです。

特に抗菌・抗ウィルス作用は気体状でより優れた効果をみせることが分かっています。

感染前に吸入しておくのと、感染後に吸入するのとでは、その後のマウスの生存率に差が出たという研究もあり、アロマテラピーの活用は感染前の予防や初期症状対策としてお考えください。
「なんかノド痛いかも…」というとき精油の吸入を行うと、痛みが減ったり発熱までは至らなかったということを個人的には何度も経験しています。止まらない咳にも効果を感じます。

具体的な使い方は下記をご覧ください。
 

使用方法

①ディフューザーで芳香浴(空間除菌、咳や喉の痛みに)
上記の精油を数滴垂らして部屋に拡散させる、もっとも簡単な方法。(喉が痛いとき我が家ではここからの蒸気を吸入します)
※ディフューザーは精油と水道水だけで使える「超音波式」のものが便利です。価格も¥2,000~と高くありません。シンプルなつくりの方が、使用するたびに洗浄しやすく清潔に保ちやすいです。

②吸入法(咳や喉の痛み、免疫UP)
ディフューザーがない場合、マグカップにお湯をはり精油を1,2滴落としてその蒸気を吸い込みます。咳き込まないように慎重に、口を大きく開けて喉の奥へ蒸気をあてるイメージです。

さらに簡易的なのは、ティッシュやハンカチに精油を1、2滴染み込ませ、精油が直接肌に触れないように気をつけながら、鼻から吸い込みます。ハンカチだとシミになる可能性もありますのでご注意ください。

③直接塗布(咳や喉の痛み、免疫UP)
ホホバオイルやアーモンドオイルなどのキャリアオイルで薄めてから、喉・デコルテ・胸などに塗ります。ヴェポラップの要領です。
分量の目安は、片方の手の平にキャリアオイルを溜めて、そこに精油を1滴。これで1%濃度に希釈できます。よく混ぜてから塗布してください。
精油を直接肌に塗るのは、絶対NGですのでご注意ください!

④除菌タオル(部屋の除菌、抗菌)
洗面器に水を張り、精油を1~2滴いれてよく混ぜます。
その中にタオルを入れて絞り、ドアノブやテーブルなどを拭く除菌タオルとしてご利用ください。
(混ぜるときやタオルを絞る際は念のため手袋をしていただく方が安心です)

 

古来から空気の浄化に使われていたアロマ

植物の香りは世界中で古くから使われていました。

古代エジプト人は薬・スキンケア・化粧品やミイラの防腐剤など、インドではアーユルヴェーダとして5,000年前から伝統医療として確立されていました。古代中国でも植物の薬効についての知識は非常に進んでいたといわれています。

世界的な感染症といえば、中世ヨーロッパを中心に何度か大流行したペスト。特に14世紀に大流行したペストは、当時の世界人口22%におよぶ1億人が亡くなったと言われ、イングランドやイタリアでは8割の人口が消えたと言われています。

その当時の医療技術ではなすすべもなかったと考えられますが、そのとき街中の消毒や感染予防に行われたのが芳香植物や香辛料でした。


当時ペスト患者を専門にみた医師たちは、鳥のような仮面をかぶり、くちばしの部分に医師が吸入するための乾燥ハーブ、スパイス、エッセンシャルオイル等を大量に詰め込み、悪性の空気を吸引しないようにしていたそうです。

また街中では夜通し香木が焚かれ、道には芳香植物が敷き詰められ、踏み歩くことによって香りを立ち昇らせ、死臭や空気汚染を防ぐ手段として使われていました。

このように古くから植物の芳香は、薬用として人間を助けてきました。
植物の恵みを数滴垂らすだけ、という手軽なアロマ活用、ぜひ暮らしに取り入れてみてください。

※アロマテラピーは日本では医療として認められておらず、民間療法という位置づけです。使用の際は、ご自分の判断と責任においてご利用ください。

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